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※BL注意。
※『病みBL』ネタバレ注意。
『病みBL』という病んでるBL作品のアンソロジー本を買いました。
アンソロは普段手を出さないのですが、麻生ミツ晃さんの漫画が読みたいのとヤンデレ系や病み系が好きなので、悩んだ挙句に買ってしまいました。
倫敦巴里子さんは読んだことがなかったのですが、攻めのことを好き過ぎて人知れず病んでいく堕ちきった受けが非常に一途で可愛らしかったです。
攻めのことが大好きで人知れず一人で雁字搦めになっていく受けの子の話とか、大好きです!
麻生ミツ晃さんの高校生×カウンセラーの漫画はやはり非常に好みで、何度も読み返してしまいました。
育った環境の影響で、"暴力=愛情"となっている高校生が攻め。
受けは表情の変化が少なく、あくまでカウンセラーとして接しているように見えて、最後には攻めに依存といいますか攻めを拠り所としていることが分かります。
最終ページの攻めを見る受けの表情に愛が現れていて可愛らしく癒されますね。
"暴力=愛情"なので攻めの愛情表現は少し分かりづらいですが、やはり最終ページでの攻めの表情が、今までにないくらいすっきりとしていて、やっと落ち着いた二人の幸せが表現されていて心温まりました。
で、何よりの収穫は黒田屑さんでした。
この人も初めて読みましたが、好みでした。私の大好きな兄弟ものでした。
家族愛があって更に別の愛があって。
弟にねだられたキスを後もう少しでできないお兄ちゃんとか、それを冗談だと笑い飛ばして且つお兄ちゃんを抱き寄せる弟くんとか、大変にもどかしく悶えました。
で、弟の願いを、全てを捨てて叶えようとするお兄ちゃんの必死な姿と弟くんの苦しげな顔。その後の柔らかに表情を緩ませてお兄ちゃんを見る弟くんの穏やかな様子。
最後の最後まで柔らかな愛に包まれていて、炎に包まれる場面まで楽しく(?)読むことが出来ました。
まあ、病み成分は他と比べると薄めですかね。
この人のオリジナル単行本を読んでみたいです。
それでまあ表題に話は飛ぶのですが、この黒田屑さんの漫画、方言で書かれていました。
私は方言ものはリズムが合わないのであまり読まないのですが、何度目か読み返した今日にやっと、そういえば方言ものだなぁ、と思ったくらいの馴染みよう。
よく考えたら、これ、広島弁じゃあないですか。
片方の親戚に広島出身者が多いので、広島弁はいくらか馴染みがあります。
方言ものは外国文学の原著を読むのに少し似て、考える作業が必要になるために浸りきれないことが多いのですが、どうりですらすらとリズムよく読めたわけですね。
しかし、共通語と地方語の違いによって創作物の評価や読者層に影響が出てしまうのだろうなぁ、と思うと考えてしまうものがありました。
面白かったです!
ジブリっぽくはないですが、非常に好みの作風。
少し淡々としていてあっさりめですが、今回の物語とも合っていたと思います。
2時間という尺を考えるとあまり詰め込むことはできませんし、海ちゃんと風間くんにうまく焦点を当てていて、綺麗に物語がまとまっていました。
ラストはもう少し盛り上げてもいいのではとも思いましたが。
あと、生徒会長さんが好きです。
大学出たくらいにいきなり結婚して、素朴で可愛い奥さんとのあいだに3人くらい子供ができればいいと思います。
それで、海ちゃん夫婦と交流して飲みにいったり。
そういえば、風間くんの戸籍上の父親は海ちゃんのお父さん、ってことは、2人は法律上は兄弟とされているので結婚はできませんよね?
あと、空が綺麗でした。
ゲド戦記のときもそうですが、吾朗監督は空が好きですよね。
夕焼けが特に綺麗だなと思いました。
綺麗で穏やかで、懐かしさを感じさせるような風景に、無理にセリフを入れず、音楽が躍動感を与えていたことが印象に残っています。
海ちゃんはメル、と呼ばれていましたが、あれはフランス語からですよね?
海はフランス語でmerです。
が、母親もmèreで、発音も同じなのです。
母なる海、なのでしょうね。
海ちゃんもコクリコ荘で食事の用意とかしてましたし、海ちゃんの呼び名も、お母さんの意味が含まれているのでしょうか?
ゲド戦記と比べてずっと良くなっていましたし、面白かったです。
吾朗監督の次回作が楽しみです。
電車がやってくる。
しかし整備士達は気づいておらず、このままだと5人が犠牲に。
線路を切り換えると1人が犠牲になる。
切り換えるかどうか。それは貴方に託されている。
さあ、どうする?
同じく電車がやってきた。5人の整備士達はそれに気づいていない。
けれどもいま自分の隣にいる大きな人を線路上に落とせば彼らは助かる。
さあ、どうする?
というような感じだったと思います。
1番目の問題は皆さん1人の犠牲を選びますが、その後、2番目の問題で悩むようです。
私の場合、1では1人を犠牲に、2では5人を犠牲にすることを選びます。
理由としては、まず初めのは人数の問題。次は義務の問題です。
条件(人物の背景等)が同じであると仮定すると、犠牲は少ない方が良いので1人を。
しかし、2番目はそれぞれの条件が変わってきます。
整備士は業務を行う際に、列車の運行業務を妨げないようにするため、また、企業の信用のためにも、安全を確認する義務を持っている。
それを怠っていたのだから、非のない民間人よりも整備士達が犠牲になるべきである。
と、考えます。
人数や背景なども大切とは思うのですが、権利と義務は一体。
なにより、より踏み込んだ、個人の価値なんて簡単に語っていいものではありません。
果たすべき義務があるのですから、そのことを考慮する必要があると思います。
いやぁ…。
本を読みながら待っていたので退屈はしませんでしたが、疲れますねー。
足腰にじわじわと疲労がきます。
日々、あるいは四季折々に行列に並ぶ方々を畏敬の念を込めて見たくなりました。
ちなみに。
今日読んでいた本は池上彰さんの『そうだったのか! 現代史』シリーズの1巻です。
とても分かりやすくまとまっていました。
普通、歴史関係の本は順を追って古い時代から書かれているという固定観念があります。
しかし、これは逆。
湾岸戦争から冷戦、ドイツ分割、のように段々と遡っていったりと、必ずしも過去から現代を追ってはいません。多少の前後もあります。
ですが、それによってかえってはっきりと関連付られて脳に刻み込まれたような気がします。
さっきのはこういうことだったのか…!
こんな背景が…!
という驚きが多くてそれが印象的でした。
雑学本のように、比較的とっつきやすく気軽に読める本だと思います。
毎日のニュース理解に対する一助にも。
ジュネの『花のノートルダム』を読みました。
光文社古典新訳です。
非常に読みやすい文体でした。
メインの登場人物は3人位…でしょうか。彼女? 達について、ジュネという人物が語るという枠組みになっていました。
主人公はオカマのディヴィーヌ。
彼女の人生を中心にヒモの男や美少年の物語を、ジュネの自身のことを挟めながら語っていきます。
人物だけでなく過去と未来も、行ったり来たりしつつ。
それなのに混乱せずに読み終わることが出来ましたし、註の入れ方も適切で理解しやすかったです。
でも、あぁ……。
性描写が赤裸々なので、はじめ電車で開いてしまったときは恥ずかしかったです。
家で1人のときに読むことをお勧めします。
あと、そういえばあの人はどうなったのかな……という感じではっきりしない部分もあります。
不完全燃焼と感じる人もいるでしょう。
でも、どちらかというと、ストーリーよりも精神性に重きを置いた物語だと思うので、この曖昧さもありかと。
手に取ることを躊躇してしまう題材やあらすじかもしれませんが、入り込みやすくてドキドキするような物語でした。
※視点が片寄っています。ヒロイン空気。
※同性愛表現あり。
リュック可愛い!!
仔うさぎちゃんにしか見えない……!
端的に言うと、恋人アリスに騙され流され殺人を犯した青年・リュックが死体を埋めに行った先で出会った男に、アリスもろとも監禁されるお話でした。
"soleil d'ete"は、仏語で"夏の太陽"という意味。
BL(フィクションの同性愛)ネタから文学、経済、突発ネタなど、多分興味のままに不定期更新。