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徒然よろずブログ。
2024/05/17 (Fri)
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2014/02/09 (Sun)

※BL注意。
※『病みBL』ネタバレ注意。







『病みBL』という病んでるBL作品のアンソロジー本を買いました。
アンソロは普段手を出さないのですが、麻生ミツ晃さんの漫画が読みたいのとヤンデレ系や病み系が好きなので、悩んだ挙句に買ってしまいました。


倫敦巴里子さんは読んだことがなかったのですが、攻めのことを好き過ぎて人知れず病んでいく堕ちきった受けが非常に一途で可愛らしかったです。
攻めのことが大好きで人知れず一人で雁字搦めになっていく受けの子の話とか、大好きです!


麻生ミツ晃さんの高校生×カウンセラーの漫画はやはり非常に好みで、何度も読み返してしまいました。
育った環境の影響で、"暴力=愛情"となっている高校生が攻め。
受けは表情の変化が少なく、あくまでカウンセラーとして接しているように見えて、最後には攻めに依存といいますか攻めを拠り所としていることが分かります。
最終ページの攻めを見る受けの表情に愛が現れていて可愛らしく癒されますね。
"暴力=愛情"なので攻めの愛情表現は少し分かりづらいですが、やはり最終ページでの攻めの表情が、今までにないくらいすっきりとしていて、やっと落ち着いた二人の幸せが表現されていて心温まりました。


で、何よりの収穫は黒田屑さんでした。
この人も初めて読みましたが、好みでした。私の大好きな兄弟ものでした。
家族愛があって更に別の愛があって。
弟にねだられたキスを後もう少しでできないお兄ちゃんとか、それを冗談だと笑い飛ばして且つお兄ちゃんを抱き寄せる弟くんとか、大変にもどかしく悶えました。
で、弟の願いを、全てを捨てて叶えようとするお兄ちゃんの必死な姿と弟くんの苦しげな顔。その後の柔らかに表情を緩ませてお兄ちゃんを見る弟くんの穏やかな様子。
最後の最後まで柔らかな愛に包まれていて、炎に包まれる場面まで楽しく(?)読むことが出来ました。
まあ、病み成分は他と比べると薄めですかね。
この人のオリジナル単行本を読んでみたいです。



それでまあ表題に話は飛ぶのですが、この黒田屑さんの漫画、方言で書かれていました。
私は方言ものはリズムが合わないのであまり読まないのですが、何度目か読み返した今日にやっと、そういえば方言ものだなぁ、と思ったくらいの馴染みよう。
よく考えたら、これ、広島弁じゃあないですか。
片方の親戚に広島出身者が多いので、広島弁はいくらか馴染みがあります。
方言ものは外国文学の原著を読むのに少し似て、考える作業が必要になるために浸りきれないことが多いのですが、どうりですらすらとリズムよく読めたわけですね。

しかし、共通語と地方語の違いによって創作物の評価や読者層に影響が出てしまうのだろうなぁ、と思うと考えてしまうものがありました。


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ふと思ったことをつづるよろずブログ。
"soleil d'ete"は、仏語で"夏の太陽"という意味。
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